特集!【第174回 芥川賞・直木賞】候補作・結果発表

2026/01/14

芥川賞・直木賞 特集




第174回 芥川賞・直木賞の受賞作が2026年1月14日(水)に発表されました。
芥川賞は『時の家』『叫び』、直木賞は『カフェーの帰り道』が受賞しました。


読書メーターで開催した投票企画「第174回芥川賞・直木賞予想チャレンジキャンペーン」の予想票数は以下となりました。

芥川賞
  • 予想票数1位 鳥山まこと『時の家』(講談社) 【的中!】
  • 予想票数2位 坂本湾『BOXBOXBOXBOX』(河出書房新社)

直木賞
  • 予想票数1位 葉真中顕『家族』(文藝春秋)
  • 予想票数2位 住田祐『白鷺立つ』(文藝春秋)

読書メーターでの予想チャレンジキャンペーンに参加いただいた皆さまありがとうございました。

時の家

時の家

鳥山 まこと

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【あらすじ】
ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。

【投票予想した方からのコメント】
  • 最初は誰が語っているのかもわからない。会話文などでの改行もない。読者として目が滑りそうなのに物語の面白さで、1行も無駄にしたくないと読み進めました(あおいさん)
  • 流読み終わるのが惜しいと思ったのは久しぶり。他の作品もぜひ読んでみたいです。(シナモンさん)

【受賞作】第174回 芥川賞『叫び』

叫び

叫び

畠山丑雄

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【あらすじ】
一九三八年、川又青年は星空を夢見て大陸へと渡る。約九十年後、彼の故郷・大阪の茨木で「先生」と出会った早野ひかるは銅鐸をつくり、歴史を学び、恋をしていた――幻と現実の二つの万博を貫く、響きに満ちた野心作!

【投票予想した方からのコメント】
  • 文章が巧く、非凡で、ユーモアセンスがある。突拍子もない、ときにSF的でもありながら、それを巧みに制御する揺らぎない文体(草波ことりさん)
  • オリジナルの描写力、天皇の戦争責任というメッセージ性、重厚でありながら日常の心理描写も人間の本性を突いている。(鮭塔さん)

【受賞作】第174回 直木賞『カフェーの帰り道』


カフェーの帰り道

カフェーの帰り道

嶋津 輝

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【あらすじ】
東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。

【投票予想した方からのコメント】
  • 不気味で実態がわからない待ってる人たちの心情がひしひしと伝わってくる筆致は素晴らしく、それだけに生きて帰ってた終章の一文で救われた気持ちになりました。じっくり読むとしっかり受けとめられる一冊だと思います。(ふわりんさん)
  • 日常の隙間に潜む光が、心に優しく沁みる。(1223さん)

第174回 芥川賞候補作『貝殻航路』

文學界 2025年12月号 【創作】久栖博季「貝殻航路」ほか

久栖博季「貝殻航路」(文學界 2025年12月号)

久栖 博季

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【あらすじ】
北方領土を指呼にのぞむ土地で育ち、結婚を機に港町・釧路に移り住んだわたしのもとに、アラスカからの豪華客船寄港の報が届く。立ち寄る人、去る人が交差する霧にけぶる釧路の町で、わたしは過去の痛みに苛まれる。アイヌの血を引く夫の不在、かつてロシア船に拿捕された漁師だった父の背中、灰色の海の彼方にたたずむ光を失った灯台――。戦後の歴史と民族の記憶が北の大地に残した微かで確かな航路を辿る。

【投票予想した方からのコメント】
  • 「存在」の意義について深く考えさせられる(sayuriさん)
  • 現代社会における疎外感や人間関係の機微を丁寧に描いていると感じた。(ひでぼうさん)

第174回 芥川賞候補作『へび』

文学界 2025年10月号

坂崎かおる「へび」(文学界 2025年10月号)

坂崎 かおる

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【あらすじ】
発達障害をもつ息子・夏秋、「人形」になってしまった妻・那津と暮らす「あなた」の日々の悩みと喜びを、「僕」はずっと見ていた。夏秋が少年野球を通じて親友と出会い成長する過程も、彼の逃避行にうろたえた日も——。親と子のかけがえのない日々が驚くべき視点から描かれる、人生の熱を伝える物語。

【投票予想した方からのコメント】
  • 女性作家ならではの細やかな描写。(KGさん)
  • なかなかない切り口の作品で多少の読みづらさは感じるものの、それを上回る魅力を秘めた作品世界観。(みっくんさん)

第174回 芥川賞候補作『BOXBOXBOXBOX』

BOXBOXBOXBOX

BOXBOXBOXBOX

坂本 湾

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【あらすじ】
宅配所に流れてくる箱を粛々と仕分ける顔なき作業員たち。倦怠と衝動を描きだすベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。

【投票予想した方からのコメント】
  • 表現力の豊かさに脱帽(baseball24さん)
  • 今だからこそ多くのひとに読んでほしい一冊。(ちゃんたえさん)

第174回 直木賞候補作『白鷺立つ』

白鷺立つ

白鷺立つ

住田 祐

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【あらすじ】
玉照院の師弟は〝やんごとなき秘密〟を抱えていた。天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、行不退——失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。

【投票予想した方からのコメント】
  • 初めて読む時代小説というジャンルでここまで惹かれるとは思ってもみなかった。(Cazumaさん)
  • 文章の奥行きが深く、宗教とその行き着く先への展開が見事に描かれている。(i_heckyさん)

第174回 直木賞候補作『神都の証人』

神都の証人

神都の証人

大門 剛明

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【あらすじ】
昭和18年。戦時下、「神都」と称される伊勢で、弁護士の吾妻太一は苦悩していた。官憲による人権侵害がはびこり、司法は死んだも同然。弁護士は正業にあらずと、子どもたちにさえ蔑まれていた。だが、一人の少女・波子との出会いが、吾妻の運命を変える。彼女の父は、一家惨殺事件で死刑判決を受けた囚人だった。「お父ちゃんを助けて」波子の訴えを受け、吾妻は究極の手段に打って出る。無罪の証拠を得るため、自らも犯罪者として裁かれる覚悟をして――。だがそれは、長い戦いの始まりに過ぎなかった。

【投票予想した方からのコメント】
  • とにかく面白かった。何度も予想が裏切られて、読み終えたあとまた読み返して確かめたくなる。(かめさん)
  • 使命や正義について考えさせられる骨太な作品。(スリカータさん)

第174回 直木賞候補作『家族』

家族

家族

葉真中 顕

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【あらすじ】
出会ってはならない女と出会い、運命の糸に絡めとられて命を落としていく人々。瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。陰惨な事件と「民事不介入」に潜む欠陥を描きながらも、圧巻のリーダビリティで読者を引っ張り、思いもよらぬ地までも連れていくクライムエンターテインメントの傑作。

【投票予想した方からのコメント】
  • 絶叫の長編ミステリーの観点を家族という提起で表現する深さを感じる。(うふまよさん)
  • 文章を通して伝わる、逼迫感と緊張感がすごかった。(ぽにおさん)

第174回 直木賞候補作『女王様の電話番』

女王様の電話番

女王様の電話番

渡辺 優

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【あらすじ】
私はアセクシャルなのだろうか? 「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。もしかしたら、まだ見ぬピンクのひつじに会えるかもしれないのに……。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中に馴染めない主人公の戸惑いを通じて、現代社会を描く問題作。

【投票予想した方からのコメント】
  • 何が正しいのか考えさせられる。(999 tktrainさん)
  • 設定が斬新でアンダーグラウンドの世界が爽やかに淡々と描かれてている。(イーストさん)

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