特集!【第175回 芥川賞・直木賞】候補作・結果発表

2026/06/11

芥川賞・直木賞



第175回 芥川賞・直木賞の受賞作が2026年7月15日(水)に発表されました。
芥川賞は小砂川チトさん『ゾンビ回収婦』、直木賞は朝倉かすみさん『けんぐゎい』が受賞しました。

読書メーターで開催した投票企画「第175回芥川賞・直木賞予想チャレンジキャンペーン」の予想票数は以下となりました。

芥川賞
  • 予想票数1位 八木詠美『アンチ・グッドモーニング』 
  • 予想票数2位 鈴木涼美『悪い血』

直木賞
  • 予想票数1位 凪良ゆう『多類婚姻譚』
  • 予想票数2位 若林正恭『青天』

読書メーターでの予想チャレンジキャンペーンに参加いただいた皆さまありがとうございました。

ゾンビ回収婦

小砂川 チト「ゾンビ回収婦」

小砂川 チト

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【あらすじ】
AIに浸食された世界で、ある日夫とともに職を失ったわたし。夫は書き置きを残して失踪し、わたしは何かから逃げるようにVRゲーム機のヘッドセットを装着する――目の前に立ち顕れたのは、ゾンビが蔓延るホテルだった。わたしは「もうひとつの現実」の中で、たった一人の掃除婦として働き始める。

【投票予想した方からのコメント】
  • 「“死”と“労働”を寓話的に扱いながら、現代のケア問題を鋭く描いている。構造的にも完成度が高く、芥川賞の“社会性×文学性”の基準に最も合致。“社会の冷たさ”と“個の揺らぎ”を文学に変換している。(はるかりんさん)

【受賞作】第175回 直木賞『けんぐゎい』


けんぐゎい (文芸書・小説)

けんぐゎい (文芸書・小説)

朝倉 かすみ

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【あらすじ】
利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。

【投票予想した方からのコメント】
  • 読んで、凄まじいエネルギーを感じた。(スノーマンさん)

第175回 芥川賞候補作『悪い血』

悪い血

悪い血

鈴木 涼美

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【あらすじ】
思いがけず妊婦検診を受ける事態になり、管四本分の血液が抜き取られた。深夜に目が覚め、猛烈に何かが許しがたい気持ちに突き動かされた私は、自分の血液を奪還するため、夜の病院へと足を踏み出す。ビジュー付きのサンダルで病院への階段を下りながら、私に突きつけられる、数々の過去の行い。

【投票予想した方からのコメント】
  • 女性の身体の資本化や、ジェンダーに関わる偏見、ルッキズム等、悶々とする今の時代にこそ読んで欲しい。(空のかなたさん)

第175回 芥川賞候補作『丹心/まごころ』

丹心/まごころ

丹心/まごころ

仁科 斂

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【あらすじ】
中国では不動産不況のため、爛尾楼(ランウェイロゥ)と呼ばれる廃墟マンションが林立している。建築家・鹿野川航のもとに、謎の中国人女性Qから爛尾楼を美術館してくれという依頼が舞い込み、助手のレンが大陸に渡るところから物語が始まる。資本と欲望がむき出しになる建築現場の中で、レンは大陸のディープな混沌に翻弄される……。

【投票予想した方からのコメント】
  • 人の欲望情念がよく見えます。(ihatov1001さん)

第175回 芥川賞候補作『ソリティアおじさんがいた頃』

ソリティアおじさんがいた頃

ソリティアおじさんがいた頃

村司 侑

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【あらすじ】
昔職場にいた、黒野田さんが亡くなった。「ソリティアおじさん」と心の中で呼んでいたけれど、かつては有能な社員だったという。通夜に参列することになったわたしは、その死を通じて、人生の停滞に直面する。黒野田さんの最後の愛弟子だった海史のこと、中途入社した会社のこと、気づけば30を超えていた自分のこと――。

【投票予想した方からのコメント】
  • 京都弁の温かさと全体的な文章の上手さが抜きん出ている。普遍的なものを書いていて、幅広い世代の支持を得る作品だと思う。(窪さん)

第175回 芥川賞候補作『アンチ・グッドモーニング』

アンチ・グッドモーニング

アンチ・グッドモーニング

八木 詠美

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【あらすじ】
ウェルビーイングを強いる会社、丁寧な暮らしを推奨する夫。ポジティブ主義のやさしい社会がもたらす、見えない抑圧から脱出できるか? 世界で注目される著者の「不眠」をめぐる冒険譚!眠りは突然奪われた。仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇!

【投票予想した方からのコメント】
  • 睡眠障害という現代社会が生み出した病をキャッチーに取り上げている。(こはるさん)

第175回 直木賞候補作『見えるか保己一』

見えるか保己一

見えるか保己一

蝉谷 めぐ実

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【あらすじ】
江戸時代の全盲の国学者・塙保己一。幼少期に失明するも、学問を志し、やがて国内最大の叢書『群書類従』の編纂という、前代未聞の大事業に取り掛かる。類稀なる記憶力で、学者として輝かしい経歴を築いていく保己一だったが、その傍らに常にあったのは、晴眼者――妻、学者仲間、弟子らとの、すれ違いだった。“天才・塙保己一”の胸中にあったのは、絶望か希望か、それとも――。

【投票予想した方からのコメント】
  • 多面的に捉え、人間味溢れる描写が凄かった。保己一の唯一無二の業績に感銘を受けるとともに構成も面白い小説だった。(INさん)

第175回 直木賞候補作『多類婚姻譚』

多類婚姻譚

多類婚姻譚

凪良 ゆう

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【あらすじ】
一番近くにいる他人(こいびと)。どうして結婚はこんなに難しくなってしまったのだろう。一緒に生きる。わかりあえないあなたと。『流浪の月』『汝、星のごとく』で二度の本屋大賞を受賞した著者が描く、今そこにある愛のかたち。セクシュアリティ/ジェンダー、金銭感覚、世代間格差、成育環境……あらゆる価値観の対立の中で現代を生きるわたしたちの祈りと叫び。

【投票予想した方からのコメント】
  • 様々な結び付きの中で心にグサっと刺さる瞬間があり、インパクトのある展開や内容を通じて、現代の恋愛や人との繋がりについて深く考えさせられる味わい深いお話です。(ユアさん)

第175回 直木賞候補作『#台所のあるところ』

#台所のあるところ

#台所のあるところ

原田 ひ香

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【あらすじ】
6つの台所をめぐる「わたし」の物語。彼氏と同棲する27歳OLの一口コンロ、夫が小柄な妻のために作った、低めの吊り棚、4人の子のお腹を満たすため、常に置かれた中華鍋…。世代も境遇もバラバラの女性の前には、深夜の30分ドラマ「台所のあるところ」があった―

【投票予想した方からのコメント】
  • 身近な題材が親近感と意外な展開を予感させる。(P太郎 ̄(=∵=) ̄さん)

第175回 直木賞候補作『青天』

青天

青天

若林 正恭

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【あらすじ】
総大三高の「アリ」こと中村昴が所属するアメフト部は、万年2回戦どまり。相手校の練習を隠し撮りして迎えた高3の引退大会では、強豪・遼西学園に打ち破れた。引退後、みなが受験に向かうなか、勉強にも気持ちが入らず、不良になる覚悟もないまま宙ぶらりんの日々を過ごす。自分自身の不甲斐なさにもがき続けるなかで、アリは再びアメフトと向き合う決意を固める。

【投票予想した方からのコメント】
  • 一生懸命になった人にしか分からないであろう感情を知り驚き、あの頃の時代を思い出して懐かしさが込み上げ、心を揺さぶられた。(Creamsodaさん)



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