日本SF大賞とは?
👑第45回 日本SF大賞受賞『宝石の国』👑
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宝石の国(1) (アフタヌーンKC)
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【あらすじ】
今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。
受賞予想コメント
- もしかしたらこんな時代が未来に訪れるのでは?と思わせる作品でした。美しい絵で描かれる進化生物としてのヒトの醜さと可憐さ、宝石たちそれぞれの幸せ、主人公が最期に到達した平穏など、SFという枠に留まらない素敵な作品でした。(寝子さん)
- 「すごい作品」のひと言。どこに連れていかれるのかわからない始まりから、生身の人間では想像もつかない宝石達の日常を楽しんでいると、いつの間にか、とんでもない所に連れていかれる。普通の作品とは一線を画していること間違いなし。(KAKOさん)
👑勝手に表彰!読書メーター賞『一億年のテレスコープ』👑
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一億年のテレスコープ
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【あらすじ】
子どもの頃から星空に魅了されてきた鮎沢望(のぞむ)は、高校の天文部で天体観測に夢中になり、大学では電波天文学を専攻した。
やがて望は、太陽系規模の電波望遠鏡を実現するための、独自の超長基線電波干渉計(VLBI)ネットワークのアイデアを夢想するようになる。
天文部時代からの友人の千塚新(あらた)、大学の研究者仲間の八代縁(ゆかり)という夢を共有する仲間を得た望は、3人で計画の実現を検討し始めた。
それは、望、新、縁ら人類が、後に銀河文明の反映に貢献する道へと繋がっていく、小さな第一歩であった ――。
受賞予想コメント
- やはり100年先を予測する事さえも難しく思える今日、それを踏まえたうえで1億年の見通せることが出来れば・・・という想像の世界がなんと楽しくもあり黄泉の国を生きられるような感じがする。(ケンスサイさん)
- 優れた短中編をデビュー以来書き続けてきた著者が、初長編の高いハードルをしっかり越えてきた。遠くを見ることをテーマにした、センス・オブ・ワンダーを感じる傑作。(サダルメリクさん)
📚候補作『SF評論入門』📚
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SF評論入門
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【あらすじ】
SF評論に何ができるか?
20世紀中葉、安部公房はSFを「この名づけがたきもの」と呼んだ。
21世紀現在、世界はSF化してしまった。
荒巻義雄の言う「SFする思考」は新しい日常の随所に浸透している。
ならばSF評論は、いかにSF的現在を、そして現在 SFを語りうるか?
受賞予想コメント
- SFを読み始めた頃からSF評論で自分の立ち位置を確認してきて、今またあらためて確認する意義を感じています。(Guzullaさん)
- これからはもっと評論やレビューが重視される時代になると思うから。(nonponoさん)
📚候補作『銀河風帆走』📚
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銀河風帆走 (創元日本SF叢書)
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【あらすじ】
ぼくらは星々を越えて飛ぶ。
人類の存続を賭けて。
別の銀河をめざす宇宙船たちを襲う
試練を描く表題作をはじめ
ハードSFの俊英が放つ第一短編集
第四回創元SF短編賞受賞作収録
受賞予想コメント
- まずタイトルが美しいし、SFというと難しい設定でとっつきにくいことが多いのだけど、「こういうのもSFなんだな」と身近に感じられる内容だったのも良かった。(たけとりさん)
- 様々な単位が出てきたが、どれも宇宙規格で、素人には想像もつかない。それでも、恐らくはちゃんと計算して数字を出しているであろうところに、筆者の科学に対する矜持が感じられた。(ゆうさこさん)
📚候補作『わたしは孤独な星のように』📚
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わたしは孤独な星のように
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【あらすじ】
叔母が空から流れたのは、とても良い秋晴れの日だった――
静かに滅びゆくコロニーで暮らす女性ふたりが、叔母の弔いのために小さな旅をする表題作。きのこ――菌類を脳に埋め込むことが常識になった世界での青春譚「糸は赤い、糸は白い」。
受賞予想コメント
- SFは取っ付きにくいという自分の固定観念を華麗に覆してくれた作品。SFってこんなにポップでこんなに笑えるんだ!という新たな視点を与えてくれました。(アマニョッキさん)
- 独創的で疾走感のあるものから静かで温かいものまで、幅広くバランスよく収録されていました。(1129_ymoiさん)