発売日3/10の前に 読書メーターでデジタルプルーフプレゼントを実施した作品、高殿 円『忘らるる物語』を紹介します。
当選された読書家さんたちを対象に実施したアンケートの結果をもとに、”こんな人に読んでほしい”という観点から作品のいちおしポイントがわかります。
『忘らるる物語』はこんな人におすすめ!
今回『忘らるる物語』を読んだ皆さまに、作品をおすすめしたい人を聞いたところ、さまざまな”おすすめしたい人”の声が集まりました。
皆さまの作品に関するコメントを、”おすすめしたい人”ごとに紹介します。
ファンタジーが好きな人に
- 女戦士であるチユギが魅力的だ。(ゆみねこ さん)
- 主人公のワリが旅で訪れるそれぞれの国の描写がとても綺麗で想像しやすく、それぞれの国に独自の文化があるのも興味をかきたてられました。(Falgorou さん)
- ファンタジーの中に現実の問題、人を支配・差別する人間の醜さを描いているところ。(はなちゃん さん)
高校生など、若い人に
- 非力で運命に囚われた女性が一気に無敵の力を手に入れようとするところ、その心境の変化。(33kouch さん)
- 男女平等に向けて考えて欲しい(Nyah さん)
- 誰もが自分の意思で自分の人生を決めることは難題なのか?と考えさせられた。(moonlight さん)
母となった・これから母になる人に
- たらい回しに消費される娘の、一個人としての生き方の選択、母としての行動に注目して読んでみてほしい。自分ならどうしたか、またどう考えたか考えるのもまた面白い(る-さん さん)
男性に
- 男性が読んだらどんな感想なのか知りたい(はなちゃん さん)
- 女性には世界がこういう風にみえる、その比喩に気づいて欲しい(にいたけ さん)
こんな人にもおすすめ
- 読書友達に。最初からとても引き込まれます。読んでいくと情景が浮かんできます。(真朝 さん)
- 勇気が欲しい人。お話が濃厚すぎてポイントを絞れません。(ゆこ さん)
- 思うように生きられてないと思う人に。(KAE さん)
また、アンケートでは「ラストシーンがとても印象に残った」という声が多数 集まりました!
ネタバレになってしまうのでこちらで詳細はご紹介できませんが、ぜひ読んでラストを確かめてみてください。
作品紹介
あらすじ
男が女を犯せぬ国があるという。 金出づる国、燦という大国が支配する世界。貧しい土地で育ち、産んだばかりの子を奪われた環璃(ワリ)は、ひとり輿に乗せられ運ばれていた。「皇后星」に選ばれた環璃は、次の燦帝候補である四人の藩王のもとを巡って閨をともにすることになる。その道中で山賊に襲われたところを助けたのは、触れた男を一瞬で塵にする不思議な力を持った女性・チユギだった。その力に憧れながらも、帝までたどり着いて成し遂げるべきことを決意した環璃。運命に抗い、死と隣り合わせの旅を生き抜こうとするが――。彼女がたどり着いた、女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは?
著者 高殿 円 プロフィール
兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。
主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。
関連情報
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