毎年読書メーターでも特集している読書感想文について、今回は絵本ナビさんご協力のもと、面倒な宿題を”読むのも書くのも楽しみ!”にしてくれるようなおすすめ作品を紹介します。
対象年齢別に紹介!友達がテーマのお話10選
せっかくなら、読書感想文の宿題をきっかけに本の面白さを知り、新しい発見に繋がったり、世界が広がったり、読むだけで心がちょっと成長するような機会になれば理想的です。
「読書感想文の宿題を、面倒なものから楽しいものへ」
重要なのは何といっても「本選び」。子どもたちが「本って楽しいんだ!」と体験できるような本を、今回は『友達』をテーマに、学年別に10冊選んでいただきました。
また、小学生の皆さんにも親御さんにも、より多くの作品との出会いがあるように、絵本ナビでは毎年人気のある作品に加えて、できるだけ新しい本や隠れた名作などを織り交ぜながらご紹介していますので、気になる方は絵本ナビで連載されている 小学生の読書感想文におすすめの本 もぜひチェックしてみてください。
(※対象年齢は目安ですので、それぞれ自分に合った長さや内容の本を選んでみて下さい)
▼絵本ナビ 夏におすすめの絵本児童書特集▼
小学1、2年生におすすめの友達の本
正反対の二人をとおして、本を読むことの楽しさを感じることができるお話
ふたりはとっても本がすき!
感想・レビューをみるチーターのチッタちゃんとカバのヒッポくんは、本が大好き。でも、読み方がちょっと違います。はやく、たくさん読むチッタちゃんと、ゆっくりじっくり読むヒッポくん。正反対の二人が本を通して友情を深める物語。
毎年、読書感想文の本に多くの子どもたちから選ばれている人気の1冊
一さつの おくりもの
感想・レビューをみるクマタは、『かいがらのおくりもの』という絵本が大好きでした絵本の中には、キツネの子が1番お気に入りの貝がらを、考えた末に仲良しのリスの子にあげる場面が出てきます。クマタはキツネの子に、「キツネちゃん。きみは、えらいね。ぼくだったら、いくらなかよしでも、いちばんすきなものを あげたりはできないよ。」と話しかけます。
誰かにおくりものをする時、何をあげようか、どんなものが喜ばれるかなどいろいろ悩みますよね。しかもクマタのように自分が大切にしているものを手渡す場面に出くわしたら、どんな選択をすることが正しいのでしょう?
小学3、4年生におすすめの友達の本
手紙を出したり受け取ったりする楽しさや、新しい誰かとの出会いの喜びが伝わる
ぼくはアフリカにすむキリンといいます
感想・レビューをみる手紙を出したり受け取ったりする楽しさや、新しい誰かとの出会いの喜びが伝わるお話です。キリンがペンギンのことを想像して真似する姿はユーモアたっぷり。地平線のこちらから向こうまでなが―い距離を行き来する手紙のことを想像したり、手紙をやりとりするそれぞれの気持ちを想像しながらゆったりとした気持ちで楽しんで下さい。
20年愛される、手紙シリーズの最新作
あっしはもしもし湾にすむカメ次郎ともうします
感想・レビューをみる2001年に刊行された『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』の続きのお話。さまざまな手紙をきっかけに広がっていく友だちの輪を描くユニークなシリーズの6作目
旅から帰ったカメ次郎、集めた貝ガラや石を使って、貝の笛から看板まで何でも作るのが得意なので、「カメ次郎商店」を開くことにしました。クジラ海にできた郵便局に頼んでチラシを配ってもらったのですが、何日たっても、一人もお客さんがきません。調べてみると、にせの「カメ次郎商店」が賑わっているではありませんか!どういうこと?
友達のことで親に本当のことを言えなかった、なんて経験ある?
こだわっていこう
感想・レビューをみる物知りで、時々こだわりスイッチが入るそうまくんは、ぼくの大切な友達。ある日、そうまくんの縄跳びが、ぼくに当たってけがをした。お母さんは「もう遊ばないように」と言う。ぼくはお母さんに「そうまくんは、ふざけてない」と言いたいのに…。
本当はそうまくんは悪くないのに、一緒に遊びたいのに、どうしてもお母さんに言えないぼくはどんどんウソを重ねてしまいます。
小学4、5、6年生におすすめの友達の本
毎年、読書感想文の本としても普通の読書用としても人気の作品
くちぶえ番長
感想・レビューをみる小学4年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。
転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。マコトとツヨシが駆けぬけた一年間の友情物語。
内容は4年生ぐらいから読めるものの、文庫サイズで文字が小さいので読みづらい子もいるかもしれません。転校してきたマコトに影響を受けてどんどん変わっていくツヨシの様子や気持ちに注目して読んでみて下さい。
努力して望みをかなえるなんてかっこ悪いと思っていた竜也が、友達の影響で成長していく物語
望みがかなう 魔法の日記
感想・レビューをみる小学5年生の竜也は、自分より運動も勉強も苦手な友達の光平が、25メートルを泳げるようになって、読書感想文も早く終わらせたことに驚いていた。光平は、おばあちゃんからもらった日記を書くようになって、別人のように変わった。
毎年読書感想文の本でとても人気のある『願いがかなうふしぎな日記』の続編
主人公は、『願いがかなうふしぎな日記』の主人公光平の友達の竜也。特に注目したいのは、竜也が望みを叶えていく過程で育まれた友情です。なにかひとつ行動してみたことが、意外な友達との出会いに繋がっていき、どんどん世界が広がっていきます。
スペインの国民的ベストセラー、涙と笑いの友情物語
ピトゥスの動物園
感想・レビューをみる病気のピトゥスを救うため、5人の仲間たちが考えたのは、1日だけの動物園!
登場人物や話の筋が分かりやすく、すっと本の世界に入り込める読みやすい作品です。スペインでは子どもたちに最も支持された作品に選ばれたこともある有名なお話だそう。みんなで協力して何かを実現する喜びと、人々の温かさに満ちた優しい物語で、読書感想文の本としても毎年人気のある1冊です。
小学5、6年生におすすめの友達の本
性格が違うからこそ学べることがあり、救われることがあるということに気づけるお話
わたしの苦手なあの子
︎感想・レビューをみる小学校最後の夏休みの宿題は、苦手なものを克服すること。
泳げないミヒロは、6年生になっても苦手なことからは逃げてばかり。転校生の本間リサは、ツンとすましていてだれとも仲良くなろうとしない。プールはいつも見学。でもある日、ミヒロは、リサの秘密を知ってしまった。仲良くなりたいと思うのに、話しかけてもリサは冷たいまま。小学校最後の夏休み、ミヒロは、苦手なリサを克服することに決めた──。二人の女の子の、友情と成長の物語。
苦手な友達と仲良くなるのって大変ですよね。ミヒロとリサがどんな風に心の距離を縮めていったのかに注目して読んでみて下さい。
障害や人種などでマイノリティの立場に置かれた側の苦労や葛藤を描いた成長物語
明日のランチはきみと
感想・レビューをみるインドから転校してきた自信家のラビと、自信がなく消極的なジョー。同じクラスの1週間の出来事を、対極的な2人の少年の視点から綴ります。
育ちも性格も正反対の二人が、いじめっこに立ち向かうことで友情を深めていきます。お互いを理解するまでには時間がかかりますが、その分考えさせられるところがたくさんあります。友情だけでなく、お互いの文化の違いや障害、いじめなど、いくつもの深いテーマが入っており、感想文を書く時には書き甲斐がありそうです。
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