特集!【第170回 芥川賞・直木賞】受賞作発表

2024/01/17

芥川賞・直木賞 特集


第170回 芥川賞・直木賞の受賞作が2024年1月17日(水)に発表されました。
ぜひ読書メーターであらすじ・レビューをチェックしてみてください!

【目次】

東京都同情塔

東京都同情塔

九段 理江

感想・レビューを見る

【あらすじ】
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。


ともぐい

ともぐい

河﨑 秋子

感想・レビューを見る

【あらすじ】
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!!

八月の御所グラウンド

八月の御所グラウンド

万城目 学

感想・レビューを見る

【あらすじ】
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたはひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。


第170回 芥川賞・候補作

迷彩色の男

迷彩色の男

安堂 ホセ

感想・レビューを見る

【あらすじ】
ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。快楽、恐怖、差別、暴力。折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。文藝賞受賞第一作。

Blue

Blue

川野 芽生

感想・レビューを見る

【あらすじ】
高校の演劇部で『人魚姫』を翻案したオリジナル脚本『姫と人魚姫』を上演することになり、人魚姫役の真砂(まさご)は、個性豊かなメンバーと議論を交わし劇をつくりあげていく。数年後、大学生になった当時の部員たちに再演の話が舞い込むが、「女の子として生きようとすることをやめてしまった」真砂は、もう、人魚姫にはなれなくて――。

猿の戴冠式

猿の戴冠式

小砂川 チト

感想・レビューを見る

【あらすじ】
ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。

アイスネルワイゼン

アイスネルワイゼン

三木 三奈

感想・レビューを見る

【あらすじ】
32歳のピアノ講師・田口琴音は、さいきん仕事も恋人との関係もうまく行っていない。そんな中、ひさびさに連絡をとった友人との再会から、事態は思わぬ方向へ転がっていくーー。静かな日常の中にひそむ「静かな崖っぷち」を描き、心ゆすぶる表題作。


第170回 直木賞・候補作

なれのはて

なれのはて

加藤 シゲアキ

感想・レビューを見る

【あらすじ】
一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。

襷がけの二人

襷がけの二人

嶋津 輝

感想・レビューを見る

【あらすじ】
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。

ラウリ・クースクを探して

ラウリ・クースクを探して

宮内 悠介

感想・レビューを見る

【あらすじ】
1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。コンピュータ・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連のサイバネティクス研究所で活躍することを目指す。だがソ連は崩壊し……。歴史に翻弄された一人の人物を描き出す、かけがえのない物語。

まいまいつぶろ

まいまいつぶろ

村木 嵐

感想・レビューを見る

【あらすじ】
口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。第九代将軍・徳川家重を描く落涙必至の傑作歴史小説。

このブログを検索