ノミネート20作品に届いた、皆さまからの「応援コメント」や「推しポイント」が前年に引き続きにとても多く、そして熱いコメントも多くいただいたため、その一部をご紹介いたします。
作品への熱いコメントを読んで、ぜひ年末年始の読みたい本の参考にどうぞ!
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『一線の湖』
- 水墨画というあまり注目されない分野ながら、その良さ、また、それを通じて深遠な奥行きや後半につれ自然そのものを感じさせる表現に脱帽しました。エンタメながら、文字の向こうに、自分と地続きの世界が見えてくるのがとても心地よかったです。(ゴトウユカコさん)
- 後半、涙を流しながら読んでいました。水墨画に向き合う主人公の心に強く揺さぶられました。1作目以上に染み入る作品でした。(おゆきさん)
- 失敗した主人公に冷ややかな眼差しや感想は向けられるけど、邪魔をしようとする人は出てこないのが良い。そういう優しい世界が、水墨画の絵師たちを描いたこの作品の雰囲気にとても合っている。(たけとりさん)
『歌われなかった海賊へ』
- ナチスに抵抗した少年少女のグループ「エーデルワイス海賊団」。そんな人々がいたことを初めて知りました。彼ら一人一人の存在だけではなく周りの人々もくっきりと描き出す手腕に感嘆しました。歌わない人たちの側に属さないために心に留めておきたい物語です。(紀梨香さん)
- 子ども達が生き生きしている。だからこそ胸に迫る。非情なところもきちんと書いてある。面白かった。(MK2さん)
- 青年たちの奮闘に心躍りました。史実に基づいた作品づくりということで、あのとき実際に何が起こっていたのか、歴史にも興味を持つきっかけとなりました。(たのさん)
『エレファントヘッド』
- 頭がトリップするようなストーリーとロジカルな多重推理の組み合わせが最高でした!(おうつきさん)
- 鬼畜系特殊設定パズラーの本領発揮。SFのギミックと推理小説のロジックが噛み合った傑作で主人公の鬼畜外道ぶりがヤバすぎ!!麻薬のような中毒性に合法トリップした。(まさみさん)
- エレファントヘッド最高!他に類をみない面白さがあるミステリだと思ってます!カスの天才が追い詰められてく瞬間が悪魔的に愉しい作品でした!(耳住 水句さん)
『口に関するアンケート』
- 文字の色が少しづつ変わっていくのが不思議だったんですが最後まで読んで「そういうことか」と納得しました。怖いと言うより面白い!でした。(夜狼寺 大さん)
- 予想外の大きさにまずびっくり。タイトルを最後1ページで嫌な感じに回収してくる内容に2度目のびっくり。性格悪いなあ!て笑いながら読んだ(紺さん)
- 1回目は怖いなと思いながら読み、アンケートまで読んで2回目を読み始めるとさらなる恐怖に襲われました!夏の終わりに読みましたが、絶妙なセミの気味悪さも相まって、鳴き声が聞こえるたびに鳥肌が立つ感覚に。とてもおもしろかったです。(booknさん)
『地雷グリコ』
- 敢えて不利な立場を選択し、圧倒的に劣勢と思える状況に追い込まれても巧妙に仕組まれた「地雷」を炸裂させ起死回生の大逆転はカイジを彷彿するような爽快さがありました。緊迫感のある心理戦やまったく予測不能なトリックがお見事でした。(えっくんさん)
- 後には引けないヒリヒリしたゲームで争う高校生たちの緊張感と、その中で愉しみを見出してる様子が伝わってきました。とても好きな作品です。(糸巻さん)
- かつて作中の遊びに興じた読者に強くオススメしたい心理ゲームミステリの傑作。読み終えて真っ先に、「続編を早く!」と所望したのは初めてだった。これから先、多くの読者を興奮の爆弾で吹き飛ばすことは間違いないだろう。(三編 柚菜さん)
『死んだ山田と教室』
- 命のなくなった後の友人たちの気持ちと行動の葛藤とか、だんだん記憶から薄れていく仲間とか、ラストでは感動させられ、今までに読んだことのない設定で、素敵な本と出会えました。(らんまるさん)
- 男子高校生のおバカっぷりに笑っていたのに、人間の存在証明を考えさせられてた。(イカまりこさん)
- 最初はコメディかな、とか思ってたら裏テーマが顕在化して、そこからシリアスになっていって、最後のシーンには本当に泣いてしまいました。本を読んで大泣きは初めてでした。(みらさん)
『スピノザの診察室』
- 主人公のマチ先生が格好良すぎる。ここ最近で最も面白かった一冊です。(ウッディさん)
- 人にしか人は救えない。人間らしく生きることの原点に立ち返らせてくれる作品でした。(たんたんさん)
- 夏川さんらしい優しい言葉とやさしいストーリーで、読み終わったあとは心が澄んだような感覚でした。人間の本質に触れているのに重さを感じさせない、だけど考えさせられる。夏川さんだからこそ描ける物語だと思いました。(merciaoさん)
『spring』
- 綿密に練られた文章と非常にリアルな作中作品の世界に魅せられました。ページ左下のパラパラ漫画のダンサーの動きが素敵で何回もパラパラしました。 (らいむさん)
- バレエはあまり観たことがなかったのですが、そんなことは関係なく物語に入り込めました。読み終わった後、春の演出したバレエをものすごく観てみたくなりました。(youさん)
- とにかくバレエに関わった経験の有無を超えて、読み手にその情景や指先までの仕草を想起させる描写の底力を感じます。(空のかなたさん)
『宙わたる教室』
- やりたいことを本気でやるだけ。学びたいという意欲さえあれば年齢なんて関係ない。定時制という偏見にも負けず、ひたむきに努力する姿に心が震えました。(ゆっきさん)
- 日常生活の中で出会う何となく不条理な出来事をきちんと捉え、科学的に解決しようと試みる様々な経緯と到着点の鮮やかさに思わず拍手を贈りたくなる作品でした。(yumaniさん)
- 知識に積み重ねではなく、無知だからこそ広がる実験の世界にのめり込み、各々の得意分野で補ってい行く姿に胸を打たれました。その気になればなんだってできると思わせてくれる素晴らしい一冊。(マキコマキさん)
『でぃすぺる』
- 想像していた物語の続きが思いも寄らない展開を迎えて、ページを捲る手がハラハラドキドキと楽しめました!(sachanさん)
- ジュブナイルだけど、大人が読んでも面白い。話が何回も回転するのが予想もつかずよかった(ちかぽんさん)
- ミステリの合理性とオカルトの非合理性の二項対立かと思いきや、徐々にその両方が同時に成立するとんでもない仕掛けに読むのに夢中になりました。(ikura193さん)
『東京ハイダウェイ』
- 東京は人が多すぎて住むところではない、と思っていたけれど、こんな素敵な場所があるのなら住んでみたい気持ちになりました(Chieko Fujimotoさん)
- ていねいな仕事をしていても正しく評価されないもどかしさ。心を休ませられる秘密の場所があってよかった。(まゆこさん)
- 心休まる場所を実際訪れてみました。本の内容が具現化された事で2倍楽しむ事ができました。そして更にまた読み返す事で、訪れる前には気がつかなかった主人公の目線や感情を理解する事ができ、大変楽しまさせていただきました。(yuki yoneさん)
『ともぐい』
- 獣の臭い、山の匂い、街の匂い、血の臭い、人の体臭…本から匂い立つような臨場感が素晴らしい作品だった。(のんxxxさん)
- 自然の中にある本当の価値観、人間として生きていくうえで切り離せない社会性。二つの概念を突き付けられた作品。(慇懃無礼さん)
- 主人公や登場人物たちの心理描写が非常にリアルで、読んでいると彼らの葛藤や痛みが生々しく伝わってきます。特に、登場人物の抱える絶望感や、そこに潜むかすかな希望が鮮やかに描かれています。読後、心に残る感情が多い作品です。(ロバートさん)
『成瀬は信じた道をいく』
- 自分のネガティブな気分をリセットしてくれた。初読は成瀬の予想外の言動にワクワクして、だが再読すると成瀬の生きづらさ健気さに目頭が熱くなる不思議な作品。(てんまるさん)
- 成瀬、最高かよ!続編でも成瀬は惑う事なく信じた道を爆進してた!わたしももうすっかり『成瀬ガチ勢』だ。(yoshimiさん)
- ちょっと見ないような爽快なヒロイン。成瀬に出会えたことが、今年の収穫。読むだけで、こんなに前向きな気持ちに誘ってくれる話があろうか。とにかく明るい、とにかく楽しい。(KAKOさん)
『なれのはて』
- 文字の情報だけなのに、絵が浮び上がるようてした。縦にも横にも、そして奥行も深い上質なミステリでした。とても好きな作品です。(ぽんぽこさん)
- 壮大なストーリーと奥深さに感銘を受けました。読み終わったあとの余韻は今年一番かもしれない。素敵な物語をありがとうございますと伝えたいです。(Lunaさん)
- 埋もれた史実と戦争で歪められた人生、それぞれが大切にしたかった想いに揺さぶられた大きな物語でした。ひとつひとつの言葉や表現が磨かれていて、美しいだけじゃない人間の姿、あれしかないラストに、読後しばらく抜け出せない感覚を覚えました。(幸さん)
『パッキパキ北京』
- 心のままに動いていく菖蒲に、そうよそうよ!!と共感しまくりでした。(バーベナさん)
- 暴走の果てを知りたい!と思い、ドキドキしながらページをめくりました。(たくみさん)
- 綿矢さんの北京滞在のドタバタぶりがウケました。今までそんなイメージなかったので新鮮でした(忍者マスターさん)
『板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh』
- 棟方志功の力強さの陰に妻の深い愛と信じる思いがあった マハさんの軽快なタッチに満足させてもらいました(Hiromi Okamotoさん)
- 版画という評価されないジャンル、戦争を経験し、晩年は視力の低下など波瀾万丈な人生を歩んだ彼と懸命に支えた妻の姿がとても力強く、勇気を与えられました。(とりさぽさん)
- 版画家として成功するまでの棟方志功の版画への熱意、そして妻・チヤの健気な内助の功に心打たれました。家族を見守るひまわりの複製画と青森の方言も温かみがあってよかったです。(ハチコさん)
『ヒロイン』
- 主人公は、宗教に縋る脆さもありながらも、生き抜くために突き抜けた時、常識や倫理を超えて、強くたくましく美しかった。(スノーマンさん)
- 先が気になってページをめくる手が止められないほどだったのは久しぶりだった(Maya Katoさん)
- 読み終わった後、何故か読み手の私は、私は逃亡が終わった安堵と、一体この先どうなっちゃうんだろうーという不安、主人公とリンクしたような感情が湧いてくる。 (呉もよこさん)
『名探偵じゃなくても』
- 名探偵シリーズ大好きです!アットホームとサスペンスが合体したような物語で心も暖かくなります(aiko11_22さん)
- アルツハイマーのおじいさん、学校の先生、ストーカーなど世の中でイシューになっていることが、本の中にそっと入りこんでいますが、ライトに読めて、登場人物たちが探偵のおじいさんに影響を受けて、とてもお互い思いやり、優しい人柄になって、サポートし合う姿がとても読んでいて温かい気持ちになれるお話です。(hyulalaさん)
- 高齢化の時代で活躍するおじいちゃんの話がいいと思います。ちょっと悲しくて味があります。(レイトさん)
『わたしの知る花』
- 今も昔も生きづらさはあり、でもこれからを生きる若い人たちは、より生きやすくあってほしい、どうかより幸せであってほしい、という祈りにも似た想いを受け取った気がしました。(愛玉子さん)
- 町田そのこさんの作品は、もともと大好きで、楽しみにしていた新刊です。今作も、感動して、涙が止まりませんでした。いい本に出会えた、読書していて良かった、色んな人におすすめしたい、と心から思える、本当に素敵な作品です。(まあかさん)
- 今までの町田さん作品の良いところをすべてここに凝縮したような、感動なんて言葉じゃ足りないくらい心に衝撃を食らいました。すべてが明らかになった時、涙が崩壊しました。人生で一度でもこんな恋を味わえたら、と思います。(misa*さん)
『笑う森』
- 表紙の子供の姿、あらすじで想像したイメージとは全く違う作品だった。とてもいい意味で裏切られた。この子だからこそ、生き抜けたんだと思いました。そしてこの作品によって、ASDの偏見が少なくなるかもしれないとちょっと期待してます。(あさみさん)
- 始めから心がつかまれるようにグッと引き込まれ次のページをどんどんめくりたくなる感じでした。 (popoさん)
- 神様やオカルト的な展開にいくのかと思いきや、人との触れ合いから成り立っていた大冒険で癒されました。(柚さん)
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