直木賞の予想投票は『地雷グリコ』が1位、『あいにくあんたのためじゃない』が2位でした。
- 芥川賞 受賞作『サンショウウオの四十九日』
- 芥川賞 受賞作『バリ山行』
- 直木賞 受賞作『ツミデミック』
- 芥川賞候補作『転の声』
- 芥川賞候補作『海岸通り』
- 芥川賞候補作『いなくなくならなくならないで』
- 直木賞候補作『地雷グリコ』
- 直木賞候補作『令和元年の人生ゲーム』
- 直木賞候補作『われは熊楠』
- 直木賞候補作『あいにくあんたのためじゃない』
【受賞作】第171回 芥川賞『サンショウウオの四十九日』
サンショウウオの四十九日
感想・レビューを見る- 朝比奈秋先生が今まで受賞していないのが不思議なくらいです。医師としての視点と、人の思いを描く繊細な描写がとても好きです。今作も新潮で読みましたが結合型双生児のそれぞれの思いや死へ生と死への思いの描かれ方がとても好きです。ぜひ受賞して欲しいと期待を込めて予想します(あおいさん)
- この世に生を受け死んでいくということの固定観念が覆された新しい考え方をストーリーにした内容だから。(カイノスケさん)
【受賞作】第171回 芥川賞『バリ山行』
バリ山行
感想・レビューを見る- 面白かったので。そして終わり方も良かった。受賞したら『バリ』が流行ってしまいそうだけど、会社生活や生き方など考えるいい小説でした。(夏しい子さん)
- 圧倒的に物語が面白いです、そして自分の好きなものに切実であっていいんだな、と感じました。(るるさん)
【受賞作】第171回 直木賞『ツミデミック』
ツミデミック
感想・レビューを見る- コロナで変わらざるを得なかった人々を描き、まさに『今』を切り取った作品だと思いました。それでいて描かれている感情にはとても見覚えがあって、刺さってくるところが一穂さんだな、と思いました。(愛玉子さん)
- 一穂さんの作品の読者を引き込む吸引力は他を圧倒していると思います(tsubakiさん)
第171回 芥川賞候補作『転の声』
転の声
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【あらすじ】
主人公の以内右手は、ロックバンド「GiCCHO」のボーカリストだ。着実に実績をつみあげてきて、ようやくテレビの人気生放送音楽番組に初出演を果たしたばかり。しかし、以内は焦っていた。あるときから思うように声が出なくなり、自分の書いた曲なのにうまく歌いこなせない。この状態で今後、バンドをどうやってプレミアムな存在に押し上げていったらいいのだろうか……。
そんなとき、カリスマ転売ヤー・エセケンの甘い言葉が以内の耳をくすぐる。「地力のあるアーティストこそ、転売を通してしっかりとプレミアを感じるべきです。定価にプレミアが付く。これはただの変化じゃない。進化だ。【展売】だ」
自分のチケットにプレミアが付くたび、密かに湧き上がる喜び。やがて、以内の後ろ暗い欲望は溢れ出し、どこまでも暴走していく……
果たして、以内とバンドの行きつく先は?
著者にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
- 尾崎世界観さんの世界観が好きなので、応援します。(はこちゃんさん)
- 音楽業界のキラキラした表側だけではなく、裏側のアーティストの苦悩に満ちた本音、生き残る為には綺麗事ばかり言ってられない、切実さがひしひしと感じられたから。(しん∞SHI−Nさん)
第171回 芥川賞候補作『海岸通り』
海岸通り
感想・レビューを見る- いままでの価値観の破壊。そして新しい価値観への変貌。その快感を読むことで味わえる。(バーベナさん)
- 時代性がリアルで、現代を生きる私たちが自分ごととして考えるべきテーマだと思う(羽雪*hane**さん)
第171回 芥川賞候補作『いなくなくならなくならないで』
いなくなくならなくならないで
感想・レビューを見る- タイトルの時点でもうとても気になる。(ねむねむあくび♪ さん)
- 詩人として言葉の一つひとつがとても大切に紡がれているから。(こういちさん)
第171回 直木賞候補作『地雷グリコ』
地雷グリコ
感想・レビューを見る- 今まで読んだことのない構成。頭で考え、問題を解きながら物語が進んでいく。特徴ある登場人物も魅力的。(よんよんさん)
- 発想力の勝利。本気で勝ちにいく真兎がすごい!夢中になる面白さ。(ゆっきさん)
第171回 直木賞候補作『令和元年の人生ゲーム』
令和元年の人生ゲーム
感想・レビューを見る- 新しい世代の等身大の呟きと情動が、何も奇を衒う事なく、まざまざと物語に落とし込んだ著者なので、新しい世代の文学の描き方と可能性に期待したいと思って、直木賞に推しました。(しん∞SHI−Nさん)
- 東京の若者にはびこる独特な価値観への鮮やかな風刺が一つの時代を切り取ったという意味で後世にも読まれる意義がある(zooeyさん)
第171回 直木賞候補作『われは熊楠』
われは熊楠
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【あらすじ】
慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。
希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。
世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。
野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る!
- 知の巨人・熊楠を奇をてらわず「人間・熊楠」としてどっしり書いた大傑作。熊楠の評伝としても、家族を描いたエンタメ小説としても面白い。直木賞にふさわしい作品!(夢乃まろんさん)
- 他作品に比べ、一歩引いた印象が逆に目立った特徴として際立つ。(nightowlさん)
第171回 直木賞候補作『あいにくあんたのためじゃない』
あいにくあんたのためじゃない
感想・レビューを見る- 長年のキャリアで安定したグイグイ読ませる文章力で今回の短編集は圧倒的なパワーを観じました(おにちょすさん)
- 主人公がリアリティをもって描かれている。良い悪いの問題ではなく、この人を応援したいと思わせる魅力がある。(スゥチーンさん)