読書メーターで開催した投票企画「第173回芥川賞・直木賞予想チャレンジキャンペーン」の予想票数は以下となりました。
芥川賞
- 予想票数1位 向坂くじら『踊れ、愛より痛いほうへ』
- 予想票数2位 日比野 コレコ『たえまない光の足し算』
直木賞
- 予想票数1位 柚月裕子『逃亡者は北へ向かう』
- 予想票数2位 塩田 武士『踊りつかれて』
候補作を、投票いただいたユーザーの皆さんのコメントと一緒に紹介しますのでぜひチェックしてみてください!
【目次】
- 芥川賞候補作『トラジェクトリー』
- 芥川賞候補作『鳥の夢の場合』
- 芥川賞候補作『踊れ、愛より痛いほうへ』
- 芥川賞候補作『たえまない光の足し算』
- 直木賞候補作『ブレイクショットの軌跡』
- 直木賞候補作『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』
- 直木賞候補作『嘘と隣人』
- 直木賞候補作『踊りつかれて』
- 直木賞候補作『Nの逸脱』
- 直木賞候補作『逃亡者は北へ向かう』
第173回 芥川賞候補作『トラジェクトリー』

トラジェクトリー
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- 客観的に描かれた日本人、本質を突かれた日本人、その絶妙なバランスが面白い(水道さん)
- 今まで読んだことがない新しい目線を感じた(sayuriさん)
第173回 芥川賞候補作『鳥の夢の場合』

鳥の夢の場合
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- 視点がクルクル入れ替わるのが面白かったです。筆致がヌルヌルしているというか、視点が溶け合って境界線があいまいになる感覚が新鮮でした(こでまりさん)
- 何度も読み返したくなるような内容(相田うえおさん)
第173回 芥川賞候補作『踊れ、愛より痛いほうへ』

踊れ、愛より痛いほうへ
感想・レビューを見る【投票コメント】
- 生きづらいが逞しく生きる子アンノを確かな筆致で描いている(Pipi⭐️ぴぴ@読書鳥さん)
- 奇妙ながらも綺麗な文章で引き込まれた(ケンさん)
第173回 芥川賞候補作『たえまない光の足し算』

たえまない光の足し算
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- 日比野コレコにしか出せないような世界観、そして比喩!現実と寓話的な世界が絡み合ってものすごい世界を構築していると思います(あさん)
- 不思議かつメッセージ性が高い純文学(Masakazu Suzukiさん)
第173回 直木賞候補作『ブレイクショットの軌跡』

『ブレイクショットの軌跡』
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- LGBTQや派遣労働、教育格差、投資誘導ビジネス等々、国内外の現代社会の諸問題を「ブレイクショット」という”共通項”でリアルにスリリングに鮮やかに描き切った大作(sekkeyさん)
- 先が見えない展開でページをめくる手が止まらず、圧巻のラストは読後時間が経っても忘れられない爽やかなものだった(ドキンちゃんさん)
第173回 直木賞候補作『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』

『乱歩と千畝 RAMPOとSEMPO』
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- もしもあったかもしれない世界線のストーリーに惹かれました。その場で見てきたような臨場感に浸れる作者の筆致もとてもドラマティックで読みやすかったです(こでまりさん)
- 実在の歴史的人物を題材に、夢や希望や不安を織り交ぜた成長ストーリーが読者の共感と感動を呼び起こすと思う(れっつさん)
第173回 直木賞候補作『嘘と隣人』

『嘘と隣人』
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- 現代の社会で問題になってる事柄を日常の謎系ミステリに上手く落とし込んでいる。そして連作のどの作品も後味は決して良くなくてやりきれない思いが残るけれど、それだけじゃない。希望の光が残されているところなどに、小説としての上手さを感じる(黒百合お七さん)
- 現代社会の闇を巧みに描いた連作短編集で、社会性とエンタメ性のバランスが秀逸(kazuyuki yonekiさん)
第173回 直木賞候補作『踊りつかれて』

『踊りつかれて』
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【あらすじ】
首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。ブログに突如書き込まれた【宣戦布告】。そこでは、SNSで誹謗中傷をくり返す人々の名前や年齢、住所、職場、学校……あらゆる個人情報が晒された。
ひっそりと、音を立てずに爆発したその爆弾は時を経るごとに威力を増し、やがて83人の人生を次々と壊していった。
言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷にあったお笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。ほんの少し時を遡れば、伝説の歌姫・奥田美月は週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。
彼らを追いつめたもの、それは――。
【投票コメント】
- 誰もが自分の正義を振りかざすようになった。その怖さを上手く表現していると思う。誰もが加害者にも被害者にもなりうるだけにリアル(たぬきちさん)
- 力作の多かった候補作品のなかでも、現代の奥底に潜む社会問題を提起しながら、心打つ人間ドラマに仕上げた塩田武士さんの力量に一票です(katsukatsuさん)
第173回 直木賞候補作『Nの逸脱』

『Nの逸脱』
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- 独特の世界観というかジャンルを超越した感じのストーリー内容がツボで魅力的でした(みっくんさん)
- 収録の三作品とも、現代日本人の疲れ切ってイライラした空気をリアルに描いていて、そこを良くも悪くも突破する力を感じる(水道さん)
第173回 直木賞候補作『逃亡者は北へ向かう』

『逃亡者は北へ向かう』
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- あの震災がもたらした被害は当時のものだけではなく残った人たちの人生を狂わせた、とても重くて苦しい物語だった。今も読みながら感じた気持ちは忘れていないので、そんな読書をさせてもらえたことはとてもありがたいことだ。この物語はいつまでも忘れてはいけないと思う(ふわりんさん)
- 釜石市出身の作者が満を持して発表した作品。その覚悟が作品に表れている(ふみさん)
\これまでの受賞作が気になる方へ/